土曜日は、週に一度のこども絵画教室のセンセイになる日。
今日は野外スケッチの日。植物園前に集合です。
こどもちゃんが、道具を持って集まって来ます。
なんて思っていると
(♪ダンダダダダン……BGM)
何も言うてないし!!!!
き、来ましたね、社長出勤ですね『クレヨン兄妹』…。
お兄ちゃんのシンちゃん、
妹のひまちゃんでいっつもやりたい放題です。
ってか、何タバコ吸ってんの!!
と思ったら、ガチャガチャのおもちゃらしく、息を吹いたら先が光って、煙(多分何か粉が出る)と言う巧妙なモノでした。
彼らは何か非常にかしこくて、私なんか見透かしちゃってます。
しかも独特のセンスをお持ちで、シンちゃんは小6にしてかなりのデッサン力。
で す が
一旦集中しなくなると、もう描かない。
すねるか「帰る」を連呼するか、DSとりだすか…。
だから私たちの仕事は、コドモちゃんたちが「わーい」と
いきいきノビノビ描けるお手伝いをします。
今日の野外スケッチなんて、走り回れるし、広いし、持ってこいなのです。
それにしても、暑い…。
「な、なんでしょう?」
「もともとはみんな白いねん。
今日はええ天気やで、ほらみんなこうやって絵、描いてるやろ。
ほんでな、絵の具入ったバケツ持って
“ああ〜!”ってこぼして付いた色がコレや。」
「え、じゃぁこの植物園全部の花が…?」
「そぉ〜や。」
恐れいりました。
そんなこんなで、描き進めていたのですが、
妹の“ひまちゃん”がいつものごとく
「なぁ、あんた。何描いたらいいの〜?」
と、よじ上ってきました。
あぁ!!!そうなんです!今日、
とわかっていながら
着てきてしまったのは、この、私です!
スタッフジャンパーを渡されたので
「これなら暑いけど風通さないし、丁度よかったわ♪」
なんて思った私が甘かった……
暑さと湿気にやられたスタッフジャンパー内はえらいことに。
「なぁ〜!この人クサイで〜!来て〜!」
呼ばないで(泣)
と、好奇心いっぱいでやって来たのは、
可愛い1年生坊やの"ひーくん"じゃないですか!
ひーくんは私に懐いてくれてる、かわいい子。
この子にだけは、かがれたくナイ!
小さいひーくんは、ある作戦を立て、ひまちゃんに耳打ちしました。
ひー「ぼくがあっちのお花畑まで走ってくるから、その間にひまちゃんは…コソコソ」
ひーくん。こしょこしょハナシになってないよ。
あ、作戦が開始したみたいですね。
走り抜けるひーくん。
かぁわいい☆
たまらなくなって、私は叫びました。
腕をめくり、半信半疑なしんちゃんの鼻へ