会社員をしていると職場にはいろんな働き方の人がいる。
仕事半分、遊び半分のひと、
めちゃくちゃ仕事が好きな人、
仕事も遊びも好きな人、
アンテナがたくさんあって情報通の人、
自身の分野でプロフェッショナルの人…。
いろんな人がいるなぁ、
で終われば済む話を、わざわざしてみる。
会社によって社風がいろいろあるだろうけど、
私は新卒でアパレルの会社で
「すぐにでも即戦力になること」を求められて育った。
例えば「3ヶ月で店長に」とか。
中小企業なので、研修はナシ。
いきなり店に立って、打ったことも無いレジを超スローモーションで打ち、
毎日バックヤードで閉店後、店長と二人きりの時間(ダメ出しタイム)を過ごしていた。
お札の数え方も知らず、深夜youtubeで1000円札を何度も何度もペラペラしていた。ひどいもんだった。
それでも数ヶ月後、顧客がつくほどの販売員になれた。
本社のデザイナーに異動したときも、
ものづくりについて知らないことが沢山あったので、
取引先の各メーカーさんには
質問しまくりで、おもしろかった。
メーカーさんには、「その道のプロのおじさん」が多いので、
聞くと嬉しそうに熱く答えてくれるし、
プロフェッショナルの話はおもしろかった。
「ただでさえ、"若い女"ってだけでナメられるから、
人一倍、準備と勉強をしなくてはダメだよ」
と、当時の女の上司によく言われてた。
彼女はとてもプライドが高い人だった。
わたしは「若い女」「何も知りません」「教えてください♡」を
「その道のプロのおじさん」がたに、
おおいに利用した。
20代の仕事の楽しみは、知らないことをまだ聞けるし、
喜んでおしえてもらえるところにある。
学校での勉強はきらいだったけど
社会に出ると、勉強と実技を交えながらやって、
「お金(売上げ)」という数字がついてくるから楽しい。
学習をしない人は
「つまんない社会人」になって、会社での戦力になかなかなれない。
「別に会社での戦力にならなくていいわ、嫁に行くわ」って女性はいいけれど、
「家庭に入るなんて向いてないわ」って女性は、
正社員にしてもパートにしても「社会の戦力」として、自分のキャリアをどう積んでいくか、
課題だ。
「すぐ即戦力に」という教育で、
社会人スタートしたので、
それが染み付いていて、「常に進化」してないと気が済まない。
私のとなりの席に、社歴7年の先輩が座っている。
その先輩に、いろいろ聞いても
「ずいぶんむかしに作ったから忘れた」
「やったことない」「めっちゃ大変だったことは覚えてる」
「現場、まだ見たこと無い」と言うので、毎度びっくりしてる。
正直、7年、なにやってたの!?
と、びっくりする。
で、すぐ思った。
「私、すぐにこの人を越えられちゃうかも。」
……どや!!!!
わたしは性格が悪い!!!!!
計画を立てて、やってみて、検証してまたやってみる。
どんな案件も「ただこなす」のではなく、
それを意識してるかで、同じ仕事も早くなる。
(これを、PACDサイクルと言うそうです)
地元のスーパーで、まわりにイオンなどの競合店があるのに
ダントツ人気のローカルスーパーがある。
このスーパーはレジがめっちゃ早くて、ご近所さんのあいさつのように
元気に対応してもらえる。
多分、
ここのおばちゃんたちは「レジを早く回転させる」ことへの意識が、
ムダに高いんだと思う。
カゴをどう引き寄せて、バーコードはどの角度にして、
お金を数えておつりを出すまでの仕草を、無意識に改善させた「たまもの」だ。
苦戦したり、失敗したりしたことを、
振り返って、「次はこうしよう」と思えるかが、
30代の働き方に変わってくるのではないか。
35にもなって「わかんないです。」とか答える人に、わたしはなりたくない。
まだ私は転職して1年なので、ぜんぜん未熟者だ。
でも、未熟者に甘んじない。
甘えてたら、「仕事のできないBBA」になるのが目に見えてる。
フットワーク軽く、もっと現場にいこう。
ダラダラ仕事するのはやめよう。
時間の切り売りで仕事をしてるわけではない。
べつに先輩は私との競争心も持っていないだろう。
密かに7年上の人をライバル視して、
この業界の「プロ」として立ちたいと、
「仕事に慣れてきたからちょっと暇だなぁ」なんて思っている自分の
尻をたたく。
(おまけ)
PACDサイクルは、恋愛のちょっとした駆け引きにもつかえるよ。
ただ、「恋愛」ほど思い通りにならないことは多いけど