叶う瞬間はごく平凡

ずっと結婚したがってて、結婚した、30代半ば女の日記

お弁当をつくるために遅刻する人~多様性を認めたくても、頭がついていかない~

同じ部署の女性の先輩が

「明日はこどもの用事があるので30分遅れます」と、

前日の退勤時にバタバタと言い放って帰った。

 

翌日、予定通り9:30に出社した。

いつも時間にルーズなのに、今日は守ったのね、なんて思ってた。

 

「おはようございます」と挨拶をして、

いつも通りそれぞれ淡々と仕事を始めたのだけど、

しばらくして先輩が

 

「いや〜、お弁当つくるのに、あんなに時間かかるなんて☆

やっぱ慣れないことはできないねッ」

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かましてきた。

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……めんっっどくせ〜〜〜〜と思った。

「こどもの用事」って弁当やったんか、と。

 

家事に得意不得意はあるし

(この先輩は普段から夫に家事をしてもらっている)

それぞれの家庭の事情はあるから知らんし、

「お弁当のために遅刻してはいけません」なんて社則もないし、

本当に本当にどうっっでもいいんだけど、

たまらなくひっかかった。

 

とりあえず、聞こえないふりした。

 

そしたら、先輩の左隣に居た、

3人息子を持つ事務の女性が

「お弁当つくるときは本気ですよ。

夜仕込んで、朝は5時起き!」

と言った。

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こちらは、世間一般的な認識。

うんうん、って思った。

 

 

でもあれ?

「お弁当を作るために遅刻する」なんて、確かに聞いたことないけど、

こどもの遠足があって、そのためにお弁当をつくるから、

仕事に遅れるのを

許すことっていうのは、

自分に子育ての番が回ってきたときに、楽になるんじゃないか?

と思った。

 

それでもひっかかるのは、

自分の「母は弁当を5時起きでつくるものだ」とか

「社会人は遅刻はしないもんだ」とか

そういう既成概念に、自分自身まだ、がんじがらめで

「もっと女性が働きやすくて、出産後も職場にも戻りやすい環境になればなぁ」と

望みつつも、

頭は全然柔軟じゃない。

 

かといって、この先輩の配慮の無さも問題。

遠足の日程は以前から決まってたはずなのに

前日に「遅刻します」と報告するところも、

きいてもないのに「お弁当つくるの苦手なアタシ」アピールも、

ビジネスパーソンとして、やりにくい。

 

 

多様的な生き方を認めていかなきゃ、

自分の首を絞めることになるな、と思いつつも、

多様性」と「自分勝手」の線引きが微妙で、

なかなか頭はついていかないものだなぁと思った。