今日、会社の人が「あたらしい掃除機を買ったんだ」って話をしていて、
「いいですねー。わたしもほしい洗濯機あるんですけど、家がせまくて搬入できないから、引っ越さないと買えないやぁ」って話してた。
そしたら別の、おばちゃん(中国ご出身)が言った。
……こうゆう、なにげない、おせっかいなおばちゃんはどこにでもいて、
男女問わず独身であるだけで、
脈絡なく「結婚」の話にうつす。
ほんとうに、ほんとうに、…ほんっっっっっとうにうっとうしい。
私は、もう、29になるというのに、
いまだに学生みたいな部屋で、ひと口コンロのクソ狭い部屋で生活してる。
家電も学生の時のまんま。
まだ使える。全然壊れない。ボッさい家電ほど丈夫で壊れない。
結婚した友だちの家に行くと、さすがワンステップアップしてるだけのことはあって、
あたらしめの家電、広い部屋に三口コンロ。旦那さんの夕食を気にして過ごす、人の居る生活。
うらやましい。なにがうらやましいって…?
広い部屋が? あたらしい家電が? 旦那がいる生活が? そう。
じゃあ引っ越せばいいじゃない。
家電を買えばいいじゃない。
うん、ここは、夢じゃない。
うらやましがってるけど、友だちも共働きで頑張ってるし、部屋が広い分、根気強く通勤してる。
ないものねだり。
じゃあ 旦那は?結婚って…? ひとりではできないよね? 相手ありきのことだもの。
相手の気持ちやタイミングも尊重したし、自分だけの人生設計でどうにかなるものなの?
それとも無理やりどうにかするもんなん??
どうして「結婚しろ」なんて、赤の他人がそんな軽い文句で言えるの?
何様なん?
お盆は実家に帰った。
久しぶりに長く滞在して、
リフレッシュできた。
自分が育った土地で、張り切る必要のないメンツに会って、グズグズでも、成果がなくても、
「ここで健康に働いてさえいれば、オーケー」な地。
母は保育士で毎日新しい、子どもや他の先生との可愛くておまぬけなエピソードを話してくれる。
父は親戚の子どもたちにいつも人気で、
「おっちゃん!おっちゃん!」といつもみんな嬉しそうに寄ってく。
「両親と、子どもを育てたらどんだけ楽しいかな」と心から考えてしまった。
自分が故郷を離れている10年間、
いとこに子どもが生まれたり、ばーちゃんが死んだりといろいろあった。
「生きてる方のおばあちゃんと、
過ごせるのは、あとトータル時間にするとどれくらいだろう」と思うと、後悔したくなくて、おばあちゃんと2人で旅行に行った。
確実に、老いていく。
おばあちゃんも、両親も。
わたしだってや。
さて、どうする。
真剣にどうするか、考える。
いつも選択肢は3つ。
このままか
帰るか、
探すか。
家族なんて近けりゃうざいし、
遠けりゃ放置なもんや。
でも、私の「幸せ」の基準が、
30歳を前にして、みつけそうな気がしてる。
そんで、それを実行していきたいんやけど、
たとえばお付き合いしていきなり「結婚どうですか?」なんて、言えるわけないでしょうよ。
なあ、会社のおばさん、結婚ってどうやってするの?
おばさんみたいに心ない人でもできんだから、むずかしいことじゃないよね?