叶う瞬間はごく平凡

ずっと結婚したがってて、結婚した、30代半ば女の日記

レシートの裏の思い出

引越すことになり、荷物を整理している。

ふと、出てくる思い出。

秋田県に行った時のメモを、ここに書いて思い出とともに成仏させたい。

 

2016年の夏、秋田と岩手に旅行に行ったときのメモが出てきた。

多分、行く前のメモに、行った日の思い出を追記したものだと思われる。

 

玉川温泉」という、趣のある、湯治で有名な温泉に連れてってもらった。

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 古くて、温泉の成分で木も鉄も石もドロドロになっていて、今にも倒れそうなヨボヨボのおじいさんや、アトピーに悩む女性が入っていた。

私は離れていたけれど、お湯に入りながら、それぞれの悩みを、話していた。

 

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翌日は、彼が「秋田県の男鹿の花火がすごくいいんだよ」と言って、向かった。

音楽に合わせて花火が打ち上げられる。

この年はわたしの大好きなミュージカルメドレーで、もう、本当に本当に最高だった。

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彼と別れて一年が経とうとしていて、

年末にむけて「別れの日カウントダウン」をしている自分がいる。

 

あの日から、全く会っていない。

声も聞いていない。

 

引越しの片付けをしてたら、

いらないレシートが出てきて、捨てようとした。

裏面に「沢山の思い出を、ありがとう。」って。彼の字。

知ってる。これ、前も見つけて、「わーっ」

てなって、元に戻したんだ。

 

 

 

彼にしてもらったいろんなことが、

ちゃんと思い出になって、過去になっていくよ。

 

元気かな。

叶わなかった恋も、ひどい仕打ちをされても、

受け取った愛情は忘れられないもんだわ。

 

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