★★★☆☆
面白かったです!エンタメ性高く、成功談が押し付けがましくない。ナプキンをこんなにも尊そうに見つめる男を初めてみました。
インド映画(?)ほぼ観ないのですが、
演出があっさりしてて、邦画なら長たらしくて大げさに演るシーンがケロッとできてるのが良かったです。受賞シーンとか。
内容は、まだ普及していないインドの女性のためのナプキンを開発&そのビジネスモデルまでを作ったラクシュミさんの話。
いくらラクシュミが優しいとはいえ、
もしパートナーのバッグから「はいっ🤲」ってナプキン渡されたらキモいな…と思いながら観てました。
でも、世界を変える男の視点って、そんなどころじゃない。
そんなことは気にしないんですね。カッコいいです。
生理のことで女の人がラクシュミの存在を自殺をほのめかすほど恥ずかしがって、泣いたり怒ったり投げつけたり家出てしたり、
「なんて大げさな世界。」と、マジで驚きました。ちょっと引きました。
しかも室内に入れないとか。
そうゆうの、子どもの頃、授業でチラッと聞いたことある気がしてましたが、
まさか2000年代に入ってもインドの田舎ではこうだったと知り、ショックでした。
ドラマのフレンズや、華原朋美よりも後の時代なのに……。国でこんなにも違うのか!
とにかくラクシュミの嫁・ガヤトリは、若くて美人だけが取り柄のような、メソメソ暗い女で、
ラクシュミが頑張ってるのに存在を恥だといい、
まんぷくの福ちゃんを見習え!とおもいました。
でも本当はガヤトリがわるいのではなく、
ガヤトリを泣かせてばかりの、狭くて教養のない村社会が闇すぎて怖かったです。
正反対に、ラクシュミのビジネスパートナーの聡明な女性は、明るくて美人で素敵でした。惚れます。さよならする理由も、自分ではなく相手を想う言葉で、器が海。
この映画は
「当事者だと気づかない悪習慣を、
部外者だからこそ、おせっかいで変えられる」
事例の極みだと思いました。
ラクシュミへの行動は、唐突で変質者で、
ツッコミどころ満載ですが、学歴もない彼が「想い」だけで失敗を重ねながら欲張らずに成功する姿は気持ちいい✨
そして、当たり前の日用品も、誰かの人生をかけた発明が絡んでいるのかと思うと、ただただ感謝……😌ってなりました。
「1年は12ヶ月あるのに(生理中は学校や仕事、生活を休むから)女性はとって10ヶ月だ」
とラクシュミが演説してたけど、
マジで辛い時もあるから家でゴロゴロできるのも悪くないなあと思ってしまいました。
でも廊下で寝るのはイヤーー!
●結論
ものづくりはやっぱりすばらしい。