叶う瞬間はごく平凡

ずっと結婚したがってて、結婚した、30代半ば女の日記

「今日のご飯はなんでしょうか?」って聞いてもらえる幸せ

今日の夕飯-献立-同棲
お題「#この1年の変化」

自分にとっての幸せってなにか、コロナがきっかけで見つめ直せた。

今までのゴールデンウィークは旅行して遊ばなきゃ気が済まなかったし、
実家にも3ヶ月に1度帰ると決めてたし、
髪型や化粧や服も年相応にちゃんとしなきゃって思ってた。

4月あたまの「通勤はして、休日はステイホーム」の時期はかなりきつかった。
でも、1度目の緊急事態宣言が出て、職種的にリモートワークが決まってからは、
「もう電車に乗らなくていいんだ」と安心した。

今まで「出かけなきゃ、損!」みたいな気分で、遊びに行っていた。
でも、家に居れば、絵を描いたり
今まで作ってみたかったアマビエのTシャツをデザインしてcreemaで販売したりして、
なにかと忙しく過ごした。

zoom呑みしたときに、
画家の友達が「ずっと絵、描いとる。もうこのままでいいー」と言っていた。
彼女は絵の教室の仕事も、通信講座のようにデッサンを添削しながら
「添削の仕事は、趣味みたいなもん」と言い切った。

それを聞いて、ますます創作活動が捗った。
飽きっぽいので継続できないのだけど、夢中で描いてるときは、幸せな気持ちになった。

わたしは1年前から、彼氏と郊外に住んでいる。
窓を開けると、海からの風と、電車のアナウンスがたまに流れてきた。
すごく静かな部屋で日当たりもよく、とても気に入っている。

彼は出勤しなければいけない職種で、毎日車で通勤してる。
「正直うらやましい。」と、彼が切なそうに話す姿を3回見た。
わたしが緊急事態宣言中も、心身ともに健康に過ごせたのは、彼のおかげだ。

毎日帰ってくるとうれしいし、朝見送るときは「頼むから事故すんなよ」と祈る。

心から好きな人と住めて、本当に幸せだと思う。
好きだな、と思える部分がたくさんあるから
「は?直せよ」と思うことが出てきても、全然カバーできる。

「直せよ」と思うのは、例えば、わたしの部屋は半分寝室として布団に占拠されているのに、
彼が布団で寝ないことだ。
彼はパワフルプロ野球を夜中の2時までやって寝落ちしするので、
週3回くらいしか寝室に来ないから「わたしと寝たくないんかい?」という不満がある。

それに、ソファーで寝るなんて体に悪いじゃないか。
頸椎を痛めそうな体勢で寝落ちしていて、
8年くらい寿命が縮みそうで心配でならない。
「君の寝場所の撤去まであと59回」とカウントをとってみたりしたけど、なかなか改善されない。

でも、彼は絶対に、わたしに家事を押しつけたりしない。
担当のゴミ当番、洗い物当番を黙々とこなして、
弁当男子なので自分の弁当をつくり、帰りはスーパーで買い物をしてきて、必要に応じて洗濯する。

基本てきとーな男なので、埃が舞っててもトイレが汚くても全然気にしない。
わたしに「片付けてよ、掃除してよ」と言うどころか、
わたしが掃除しても、キレイになったことに気がつかないくらい、彼の部屋の衛生センサーは鈍感だ。

良かったな、と思う。
わたしはすぐ散らかしてしまうから、それを指摘されながら住むのはとてもストレスだ。
彼はこたつのすみからエイヒレが出てくるほど汚いので、
掃除に関しては圧倒的にわたしが有利だ。

気がむけばわたしが掃除すればいい。気楽だ。

わたしに直してほしいところもあるかも知れない。
今まで聞いたことあるのは「ラップをちゃんと戻してね」くらいで、
健康に悪いこと以外はほぼ許されている。

毎日、自炊をしたときは今日のメニューをLINEする。
写メするときもあるけど、先に食べてしまうときは一応報告する。



今日、たまたま「先に食べるね」だけ送ったら
「今日のごはんはなんでしょうか?🤤」と返信が来た。
全然たいしたことないメニュー。
トマトスープと、小松菜と豚肉炒めに、大根サラダ。
それでも「やったー」と返事が来て、すごく幸せな気持ちになる。

出かけたり、着飾ったりもいいけど、
自分が幸せに感じる順番がわかった。
大切な人が健康に居ること、おいしく食べられて、ものづくりをして見てもらえること。

この3つがあれば、

「一生ジャージでいろ!」って言われても、わりと平気かもしれない。