ワンシーズン1回は遊んだり、
遠方でも帰省するタイミングで年一で会う女友だち。
久々に会っても昨日会ってたみたいに、
恋とマイブームと最近ムカついたことの話をして、わーわー騒いで美味しいものを食べて解散する。わたしの宝物。
30代になると、そんな女友達から
次々に妊娠・出産を知らされる。
そもそも結婚した友人とは、会う頻度が減るので、
半年ぶりに話そうもんなら「今6ヶ月で」なんてことはコロナ禍の今、ざら。
耐性もついてきて、
自分も大人になり、さすがにもう、人と比べて「どうしてわたしは?」と悩んだりしない。子どもができることが全てでもない。
ただ、友だちの妊娠を「おめでとう!!」「わぁ!見たい!」とその瞬間は大はしゃぎするけど、
夜になると
「もうしばらく遊べないじゃんかー!」と、
小学生のように身勝手なことを思ってしまう!未熟者はそう!わたし!
それはじわじわやってくる。
聞かされた時は満面の笑みで「おめでたいねー!」と言える。
でもひと寝かせすると
「徹夜してデザインを仕上げた大学時代の6畳一間」とかを思い出す。
次々に思い出す。
就職したての頃、
仕事の悩みを深夜1時過ぎまで打ちあけ合ったサイゼリヤのジャンクなメニュー。
「久々に温泉でも行こう!」と計画したのに
台風で運休になったサンダーバード。
予定変更でスパ付きの京都のホテルにこもった夜。スーパーでお惣菜を買い込んで、部屋であいみょんのプロモごっこしたなぁ。
スパから外の景色を見たら暴風雨ですごくて笑った。
翌日、快晴の錦市場で食べた、きなこソフト。
そのときは当たりまえのように集合して、わーきゃーしてた。これがあと2、3年続くと思っていた。
「結婚する」「子どもを産む」と聞くと、
さすがにもう、台風の日にみんなでホテルに籠ることはないだろう。
「なんで友だちのお祝いごとなのに、ブルーになるの?」とずっと自己嫌悪してた。
わたし、友だちが好きすぎるのだと思う。
きもちわるいことに。友だちにも別の友だちがいるのは知ってる。
でも、どうも自分にとっての青春時代を一緒に過ごした友人が、大人になるステップを踏むとしばらくしょんぼりしてしまう。
これ、多分そんなに重いことでもない。
おそらく、卒業式の日とか、転職する最後の日とか、
なんなら
『あまちゃん(2013)』が終わったときに「あまロス」って騒がれたみたいな、
そんな感じのこと。(わたしの場合)
わたしにとっての『青春ロス』。
卒業式なら前もってスケジュールがわかるし、みんながおんなじ体験をするから頑張れるけど、
女友だちの青春の終わりは突然くる。
「来夏は海外旅行か?!」なんて言ってた、
やんわりした約束がポカンとなくなる。
そりゃブルーにもなるでしょうよ。
「こんだけあんたとの時間が楽しいんだよ。」ってことにして、
友だちは友だちの、
自分は自分の生活をいくしかないよね。
なーんて言いつつ、
また50、60代になって、子育てが終わったら、ワーキャーしながら海外旅行してる
かもしれないから、
今はSNSからそっと、節目に奮闘する友だちを見守ることにする。
それで頻度は減っても、たまに会う!