ってなわけで、東京脱出。
※GWで、上野駅はカフェの一席すら空いていなかった…。
東京の、人ひとしい様子を見ていると、
人「一人」の存在が霞んで、
毎日のように自殺者が出る感じとか、納得してしまうのです。
ひとを大事にするとか、思いやるとか、
「アナタも私と同じように生きとるのです。」
というあたりまえのことが
かすみのごとくなって、
駅を行き交う人々は、凄まじいスピードで歩き、まるでベルトコンベアーです。
蟻みたい。
以前、大文字山に先輩と登った時、
京都のまちを180度、一望しました。
家が、星のように小さい。
そのとき、先輩がこんなことを言ってました。
「僕らはいつもあの『箱』に居て、生活してるんだねー。
そんで、いまはこうやって遠目から見てる。
で、またあの箱に帰るんだよ〜。」
まさにその『箱』というコトバがぴったりで、
電車もビルもマンションも『箱』なんです。
みんながこの『箱』を目指して、
並んだり、選んだり、取り合って、お金を払ったりします。
大きい箱も小さい箱も、長いのも丈夫なのも、オシャレなのも、
みんなそれぞれの箱の中で、
さまざまなドラマを育んでいるのですね。
箱が選べない私は、栃木県へ移動しました。
めざすは陶器で有名な益子(ましこ)。
東京から電車で3時間です。
3時間後、日はとうに暮れ、
最終的に乗客3人となったワンマン列車は、無事目的地に到着。