叶う瞬間はごく平凡

ずっと結婚したがってて、結婚した、30代半ば女の日記

もがき〝くすぶる〟薫製女子な生き方


誰もが知るような大きな企業に勤める、
美人でスタイルも性格もいい、キャリアウーマンな自慢の女友だちと、久しぶりに連絡をとりあった。

最近どーよ?
大学卒業して4年、お互い全然違う4年だろうね、という話の流れで、

友だち「くすぶりまくりで燻製になりそうだ」

と返事が。
めちゃウケた!
…燻製!
センスいいっっ!

外見からはくすぶりなど感じさせない、
食材で言ったら、フルーツとか、緑黄色野菜なのに、あえての燻製女子。
彼女言わく、

友だち「くすぶりまくって、燻製だけど、いい味出せたらなんかいいね♡」
ときた。


なんか、うまくいかなかったり、いまちいモチベがあがらなかったり、理不尽な場面にぶち当たったとき、
働くわれわれにやってくる仕事やプライベートの停滞感を「くすぶり」とするなら、
他の20代後半女子は、この燻煙と熟成期間を、どう乗り越えてるんだろう。


私は、くすぶる人は、そういう才能の持ち主だと思う。
そして宿命。

あがいたりもがいたりは「こんなはずではないっ」と思う負けず嫌いな一面からやってくる反骨心で、理想と現実のギャップに、いちいち向きあう。
「悩みすぎ」とか「考えすぎ」とか、人に言われたりしません?
これはもうしょーがない。そーゆう宿命だから。
どうゆう宿命かというと、「あれこれ考えた」ことによって、人に"人一倍共感してしまう"という技を持つ。
感受性豊かなんだ。

この宿命を負った人は
やたら人に、相談ごとをされる。
そして、相談を受けた内容を、いちいち他人ごとには思えず
「そっかー…。それはつらいね、うんうん、わかるかもしれない」と"痛み分け"をしなければならない運命なんだと思う。

くすぶる人ってのは、
静かに悩みもがきながら、味わいが出てきて優しい言葉を人にかけることができる。

そして、それは表現や何かを伝える職の人には大きな武器になる。
痛みがわかるからこそ出る、
人の心を揺れ動かす言葉を使える。

デザイナー、コピーライター、ダンサー、脚本家、教師もそう。
営業や販売、接客業も、伝えることができないと売上げはとれない。


どーにもならない状況に
若くして、「なんかうまくいかなーい、こうゆう時期もあるわ、てきとうに過ごそう」とする人は、ちょーもったいない人。
ストレスフリーでいいんだけど、対峙も、乗り越えようとも、考えることもせず、ただただ身をまかせるのは、成長への怠惰でしかない。
全力で静かにジタバタして、疲れたら、その冷静な頭で、時の流れに身を任せればいい。


くすぶる時期にしか、自分の旨味(うまみ)は凝縮できない。

もがき"苦しむ"のは嫌だから、
もがき"くすぶる"にシフトして
自分の旨味をギュッととじこめる期間にしよう。

フレッシュなみずみずしさはいずれシナシナになるけれど、
フレッシュなまま
燻製女子になれば
美味しいし保存も効くし、
最高じゃないかな。
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