叶う瞬間はごく平凡

ずっと結婚したがってて、結婚した、30代半ば女の日記

妊活12 友だちの悲しみ

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今日、久々に友達と会って、

ちょっとラグジュアリーなお店でアフタヌーンティー女子会をした。

 

ハロウィンだから黒くシックな服を着て、都内のオシャレラウンジでオシャレスイーツを食べる楽しみ。「これなに?ベリーのソース?メレンゲ?」とか言いながら。

 

その中で、友だちとわたしが妊活してるからその話題に。

 

でも、本当に残酷で悲しい状況に友だちはいた。涙を浮かべながら、エコーの写真を見せてくれた。

わたしは何も言えなくて、ただただ、一緒に哀しむしかなかった。

 

 

 

わたしは彼女ほどの覚悟があるのか?

どんな子が産まれても、どんな境遇になっても、

1人の人間を育てていく覚悟が。

 

 

妊娠は神秘化して語られがちだけど、

不妊治療は全く神秘なんてものじゃない。

卵子のタイミングとホルモン注射と精子の数値で進んでいく。

 

取捨選択の連続で、仕事を休み、食べるものに気を遣い、病院の長い待ち時間を過ごす。

自分の意志と懐の厚さでステップアップするかどうかを自分で決める。

 

それでも、可能性は30%以下。

妊娠するのがこんなに大変なことだなんて…。誰か教えてくれた?

 

 

 

20代で子どもを産むのが1番生物的にも理にかなってるなら、そういう世の中に国やまわりのフォローで、出来ないの?

なんでこんなに、女性は一度正社員を辞めたら、非正規雇用になりやすいの?

 

そして、そんなこと教えてもらう機会あった?

授業、あった?「男女雇用機会均等法ってのがあるよ」「女性も社会進出できるよ」「活躍できるよ」「平等の時代がきそうだよ」って風は吹いてた。わたしが小学生だった2000年代。

 

でもまさか、一生懸命やってきて、キャリアを積んだ35歳以降に「子どもがほしい」っていうシンプルな欲求に大きなハードルがあるなんて、思ってもなかった。

35歳が、こんなにもまだまだ若い感覚でいることも。

 

 

友だちの悲しみを想いながら、

人通りの少なくなった日曜の銀座を歩いて帰った。