叶う瞬間はごく平凡

ずっと結婚したがってて、結婚した、30代半ば女の日記

卓球に無知な私が映画『ミックス。』を観た感想

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映画『ミックス。』を観た。

テレビドラマ『リーガルハイ』と『デート 恋とはどんなものかしら』の脚本家、古沢良太さんのオリジナルということで、楽しみにして台風の中、出かけた日曜日。

 

感想は、「面白かった!!!」

勢いもテンポもあるし、

役者さんたちのキャラ立ちした世界観。

絶妙にダサかったり冴えなかったりする、塩加減。

 

広末、真木よう子蒼井優のそれぞれの女性キャラが、高橋留美子の漫画みたいに気が強くて可愛くて最高でした。

 

いろんな人が出てきてキャラ濃くて関わり合って、目標に向かってわちゃわちゃ過ごす。

ポテトチップスのりしお味みたいな映画。

食べたくなるし、食べるとおいしい。

食べ終えてから、「あーおいしかった」で終わる。

引っかかりがない。

人生の糧になるような栄養もない。

 

シンプルに、エンタメとして楽しめた。

休日の午後にぴったり。

 

「一生懸命 生きてるやつを笑うんじゃねーよ」

って瑛太が言うシーンがあるんだけど、

普段、わりと一生懸命生きてるであろう奴を笑いがちなので、気をつけようと思いました。

(小学生みたいな感想)

 

ただ、「一生懸命やってるのに不器用でうまくいかないやつもいんだよ」ってのは、わかるし、そうゆう人もいるけど、そこに甘んじるのもどうなのかなと。

 

「適当にやってるのに器用にできる人」はその人なりの視点と観察力、容量の良さがあるわけで。

不器用だから許されるとか、性格だから諦めようとか、それをフォローしとる周りがどんだけおると思てんねんと、いいたい。

 

王子様がヒロインを缶詰工場に迎えにくる

クライマックスシーン。

その場に居合わせたベルトコンベアーの前の同僚たちは、

白〜い目でポカーンと見つめて、手が止まる。

だけども生産ラインは止まらず、缶だけが進んでいく。

 

一方ではドラマティックに、一方ではサムい、

その世界観がすき。

家具で小指をぶつけたときみたいな

「しらけるし、うんざりする日常」がちょいちょい盛り込まれてて好きです。