映画『ミックス。』を観た。
テレビドラマ『リーガルハイ』と『デート 恋とはどんなものかしら』の脚本家、古沢良太さんのオリジナルということで、楽しみにして台風の中、出かけた日曜日。
感想は、「面白かった!!!」
勢いもテンポもあるし、
役者さんたちのキャラ立ちした世界観。
絶妙にダサかったり冴えなかったりする、塩加減。
広末、真木よう子、蒼井優のそれぞれの女性キャラが、高橋留美子の漫画みたいに気が強くて可愛くて最高でした。
いろんな人が出てきてキャラ濃くて関わり合って、目標に向かってわちゃわちゃ過ごす。
ポテトチップスのりしお味みたいな映画。
食べたくなるし、食べるとおいしい。
食べ終えてから、「あーおいしかった」で終わる。
引っかかりがない。
人生の糧になるような栄養もない。
シンプルに、エンタメとして楽しめた。
休日の午後にぴったり。
「一生懸命 生きてるやつを笑うんじゃねーよ」
って瑛太が言うシーンがあるんだけど、
普段、わりと一生懸命生きてるであろう奴を笑いがちなので、気をつけようと思いました。
(小学生みたいな感想)
ただ、「一生懸命やってるのに不器用でうまくいかないやつもいんだよ」ってのは、わかるし、そうゆう人もいるけど、そこに甘んじるのもどうなのかなと。
「適当にやってるのに器用にできる人」はその人なりの視点と観察力、容量の良さがあるわけで。
不器用だから許されるとか、性格だから諦めようとか、それをフォローしとる周りがどんだけおると思てんねんと、いいたい。
王子様がヒロインを缶詰工場に迎えにくる
クライマックスシーン。
その場に居合わせたベルトコンベアーの前の同僚たちは、
白〜い目でポカーンと見つめて、手が止まる。
だけども生産ラインは止まらず、缶だけが進んでいく。
一方ではドラマティックに、一方ではサムい、
その世界観がすき。
家具で小指をぶつけたときみたいな
「しらけるし、うんざりする日常」がちょいちょい盛り込まれてて好きです。