叶う瞬間はごく平凡

ずっと結婚したがってて、結婚した、30代半ば女の日記

妊活9 不妊治療でいう「リセット」

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生理がきて、リセットしてしまった。

不妊治療で言う「リセット」は、次の妊娠に向けて新たにスタートすること。

つまり、妊娠しなかったってこと。

 

不妊治療してなかったら、使わなかった言い方。

わかっていても、毎月、生理が来てしまうと、自分の今月の注射や、食事や、生活が全て不合格と言われたようで辛かった。

 

容赦ない生理痛と夫と真夏のカイロ

生理痛がひどくて、辛くて、朝から寝込んでしまった。

足がなにをしても痛い!

涙が出た。ダメだったうえに、こんなに生理痛がひどいなんて…!

 

「おなか…痛いよぉ」

子どもみたいにしくしく泣き始めたわたしに、

夫は「泣かないで」と悲しそうに言って、「なにかしてほしいことはある?あたたかいもの、飲む?」と聞いた。

 

「飲みたい」「おなかを温めたいからあずきのチカラ探して」「足が寒いし痛いから揉んでほしい」痛くても冴える甘え脳みそ。指示をする。

 

真夏の部屋でクーラーなし、布団の上で40℃の低温カイロをおなかに貼ってくれた。

「腹巻きの上に貼る?うちに貼る?」そんなカスタマイズまで、聞いてくれる。

 

それから足をさすりながら揉んでくれた。

 

 

妊活は夫婦の試練か?

思いどおりにならなくて焦るけれど、妊活本の体験談には「夫は他人事のようで」や「子どもが欲しいと言うのに、協力してくれなかった」と書いてあった。

 

たぶん、わたしの夫はまだ居ない子どものことよりも、目の前にいるわたしをいちばん大切にしてくれている。それが伝わってきて、おなかは痛いけど幸せ者だな、と実感する。

 

リセットが悲しすぎて、たまにそれを忘れかけるけど、

競争じゃないし、努力でどうのこうのする話でもない。

ただただ自分を労って、リラックスして、

夫の愛情をまっすぐ受け入れていこうと思った。