生理がきて、リセットしてしまった。
不妊治療で言う「リセット」は、次の妊娠に向けて新たにスタートすること。
つまり、妊娠しなかったってこと。
不妊治療してなかったら、使わなかった言い方。
わかっていても、毎月、生理が来てしまうと、自分の今月の注射や、食事や、生活が全て不合格と言われたようで辛かった。
容赦ない生理痛と夫と真夏のカイロ
生理痛がひどくて、辛くて、朝から寝込んでしまった。
足がなにをしても痛い!
涙が出た。ダメだったうえに、こんなに生理痛がひどいなんて…!
「おなか…痛いよぉ」
子どもみたいにしくしく泣き始めたわたしに、
夫は「泣かないで」と悲しそうに言って、「なにかしてほしいことはある?あたたかいもの、飲む?」と聞いた。
「飲みたい」「おなかを温めたいからあずきのチカラ探して」「足が寒いし痛いから揉んでほしい」痛くても冴える甘え脳みそ。指示をする。
真夏の部屋でクーラーなし、布団の上で40℃の低温カイロをおなかに貼ってくれた。
「腹巻きの上に貼る?うちに貼る?」そんなカスタマイズまで、聞いてくれる。
それから足をさすりながら揉んでくれた。
妊活は夫婦の試練か?
思いどおりにならなくて焦るけれど、妊活本の体験談には「夫は他人事のようで」や「子どもが欲しいと言うのに、協力してくれなかった」と書いてあった。
たぶん、わたしの夫はまだ居ない子どものことよりも、目の前にいるわたしをいちばん大切にしてくれている。それが伝わってきて、おなかは痛いけど幸せ者だな、と実感する。
リセットが悲しすぎて、たまにそれを忘れかけるけど、
競争じゃないし、努力でどうのこうのする話でもない。
ただただ自分を労って、リラックスして、
夫の愛情をまっすぐ受け入れていこうと思った。