叶う瞬間はごく平凡

ずっと結婚したがってて、結婚した、30代半ば女の日記

失恋した。楽しかった思い出ばかりがめぐる。

先日、失恋をした。
いつも隣にいた彼。一緒に住んでいた彼が

急に遠い人になった。

グラデーションな終わりではなく、突然の。

 

別れを告げられたとき、

彼にすがってた頃の自分はいなくて

私のエネルギーは底を尽きていた。

いっぱい泣いた。

お別れに納得しているし、この先がパァっと明るく見えた。

長く患ってたモヤモヤも晴れた。

 

おかしい。

悲しい気持ちに襲われて、耐え難いときがある。

楽しかったことばっかりを思い出す、発作の時間。

あの時行った場所、食べたごはん、観た映画、駐車場、見下ろした景色、気温…。

荷物を返しても、スマホのデータを消しても、

あたまの中には「楽しかったこと」がとっても鮮明に残っていて、

本当にかなしくなる。

 

なんで、かなしくなるのか考えた。

「もう、この人とはこの先の人生で、合わさることがないんや」と思ったから。

ともに「歩んでゆく」ということが無い感。別々感。

 

別れたての頃は、顔も見たくないと思った。

1日でもはやく忘れようとした。

 

でも、1週間経つと、寒波がやってきて「寒いけど大丈夫かなぁ」「温泉に行きたいなぁ」「会いたいなぁ」と心から思ってしまう。

 

思うだけ。

何知らぬ顔して「会おうよ」なんて、言わない。

というか、連絡とるわけがない。

そんな安易な気持ちでは、一緒にいなかったから。

 

 

本当に好きやった。

めちゃくちゃやったけど。

 

さんざんな想いをしても、

「ありがとう」がいちばん先にくる。

もらったものが、多かったのか。

 

同じ人との、1回目の別れの時は「なんで?」「どうして?」病にかかった。

今回は、そうは思わない。

そりゃ少しはよぎるけど、考えたって仕方ない。一生わからん。

 

 

「どこかで元気でいてくれたらそれでいいわ。」

なんて全然思えない。余裕がない。むこうも泣き暮らしとれ、バカ。と思う。

と同時に「健康診断の結果悪かったのに、病院行ったんやろか」とも思う。

 

はやく頭の中から消え去ってほしい。

どっか、遠く、もう、見えないところへ。

 

 

泣きたい時に泣いておくのが、

いちばん立ち直りに早い気がするし、感情に逆らうのはやめた。

 

ただふつうに仕事をして、帰ってきて泣きたい時になくだけ。

ないたら元気になって、ごはんを作ってまたふつうにして、眠って、

毎日が過ぎていけば、

少しは彼もどっかいってくれると信じて。

 

 

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