先日、失恋をした。
いつも隣にいた彼。一緒に住んでいた彼が
急に遠い人になった。
グラデーションな終わりではなく、突然の。
別れを告げられたとき、
彼にすがってた頃の自分はいなくて
私のエネルギーは底を尽きていた。
いっぱい泣いた。
お別れに納得しているし、この先がパァっと明るく見えた。
長く患ってたモヤモヤも晴れた。
おかしい。
悲しい気持ちに襲われて、耐え難いときがある。
楽しかったことばっかりを思い出す、発作の時間。
あの時行った場所、食べたごはん、観た映画、駐車場、見下ろした景色、気温…。
荷物を返しても、スマホのデータを消しても、
あたまの中には「楽しかったこと」がとっても鮮明に残っていて、
本当にかなしくなる。
なんで、かなしくなるのか考えた。
「もう、この人とはこの先の人生で、合わさることがないんや」と思ったから。
ともに「歩んでゆく」ということが無い感。別々感。
別れたての頃は、顔も見たくないと思った。
1日でもはやく忘れようとした。
でも、1週間経つと、寒波がやってきて「寒いけど大丈夫かなぁ」「温泉に行きたいなぁ」「会いたいなぁ」と心から思ってしまう。
思うだけ。
何知らぬ顔して「会おうよ」なんて、言わない。
というか、連絡とるわけがない。
そんな安易な気持ちでは、一緒にいなかったから。
本当に好きやった。
めちゃくちゃやったけど。
さんざんな想いをしても、
「ありがとう」がいちばん先にくる。
もらったものが、多かったのか。
同じ人との、1回目の別れの時は「なんで?」「どうして?」病にかかった。
今回は、そうは思わない。
そりゃ少しはよぎるけど、考えたって仕方ない。一生わからん。
「どこかで元気でいてくれたらそれでいいわ。」
なんて全然思えない。余裕がない。むこうも泣き暮らしとれ、バカ。と思う。
と同時に「健康診断の結果悪かったのに、病院行ったんやろか」とも思う。
はやく頭の中から消え去ってほしい。
どっか、遠く、もう、見えないところへ。
泣きたい時に泣いておくのが、
いちばん立ち直りに早い気がするし、感情に逆らうのはやめた。
ただふつうに仕事をして、帰ってきて泣きたい時になくだけ。
ないたら元気になって、ごはんを作ってまたふつうにして、眠って、
毎日が過ぎていけば、
少しは彼もどっかいってくれると信じて。