わたしはもともと服を選ぶのが大嫌い。
小学校のころから、母が選んでくれた服は「イヤー!キー!」といちいち癇癪をおこしていたし、
自分で選んだ服はどれも気に食わなかった。
中学は制服で落ち着いたけれど、
土日友だちと遊ぶ時の服は悩みのタネ…。
さらに高校は私服だったので、最悪。
服がダサくても人目は誰よりも気にするので、
茶やグレーの地味でお尻が半分隠れるくらいのパーカーに、ズボンばっかり履いていた。
大学生になって、やっとオレンジやグリーンの好きな服を着られるようになったけれど、今見てもちょっとダサい。スパッツばかり履いてるし、
謝恩会の写真はネコ柄のワンピース。
TPOを間違ってる。
服が楽しくなったのは本社勤務になるために
アパレルの売り場で働いてた時期だけ。
当時「森ガール」という、リンネルの先駆けになるゆったりな服が流行っていたし、
自分史上いちばん痩せてたのでなんでも入った。
で、いま。
ほとんど部屋着で過ごすコロナ禍。
結婚もしてモテる必要も無くなり、
どんな身なりでも可愛がってくれる彼がいる幸せ。
わたしは驚くほど服に無頓着になっていた。
あつ森のなかでさえ、服をほとんど着替えない。
何もないゲームの無人島で悟る。「わたしは服に興味がない」と。
無頓着だけならまだインプットすれば良いけれど、
物理的にサイズが合わない服もたくさん出てきた。
●顔合わせがピンチ
わたしたちは、顔合わせより前に入籍した。
コロナで遠方に両親が住んでたからだ。
本来、フォーマルでビシッとホテル会食をしたかったところ、
別のプランになった。
顔合わせの事前準備のひとつに「服装を揃える」てのがある。
わたしたちはいわゆる「スマートカジュアル」で伝えたのだけれど、これが難しい。
女性だとキレイめのワンピースでもokなのだけど、
今の流行りだと「キレイめワンピース」はだいたい丈が長くてテロテロの素材。
遠目にきれいでも
テロテロのポリエステルの布が
かなりの面積を占めるので実物は安っぽい。
スタイルがいい人がサラッときているWEB写真に騙されてはいけない。
zozoのモデルさんはみんな細い。
結局届いたZOZOのワンピースは返品することになったよ…。